五感マーケティングを活かした販促品

2018年02月06日
五感マーケティングを活かした販促品


消費者は、常に五感で商品を選んでいます。嗅覚に訴えるようスイーツ売り場には甘いバニラの香りを漂わせ、寝具売り場の毛布や布団は手触りを確認できるようにディスプレイをするなどして触覚を刺激する必要があります。スーパーの試食品は、手に取って味を確認してもらい購買意欲を促進します。これらの嗅覚、触覚、味覚を刺激するものの一つが販促品です。購買やサービスの利用に結びつく刺激を考えます。/p>

目次

触覚を活かした販促品

五感マーケティングを活かした販促品

触覚は人間の感覚の中でも、最も敏感な感覚です。ふわふわしたものは触るだけで気持ちいいと感じ、つるつるしたものは冷たいと感じるように、触感は温度や時には感情も呼び起こします。


見た目で触感を想像できる


木や陶器の食器を見れば、木の温かみや陶器の温もりを感じますし、ガラスのコップを見れば冷たい飲み物を連想します。触感は実際に触らなくても感じることができます。
素材の持つイメージや、以前触って温かかった冷たかったという記憶は顕著で、陶器の丼は温かいうどんなどを食べるもの、ガラスのジョッキは冷たいビールを飲むものといった社会通念上のイメージも関わってきます。


色にも温度やイメージがある


色にも温度があります。暖色と呼ばれる赤系、ピンク系、黄色の色味は暖かさを感じさせ、ブルー系や白などの寒色は涼しさを感じさせます。色から感じる温度には個人差はほぼありません。ほとんど全ての人が、暖かさと冷たさについて同じ色で感じることができます。
色から連想されるものにも一定の法則があります。緑色を見れば、山や草原、植物や野菜を連想し、水色を見れば、青空や海を連想します。赤い色では太陽やリンゴなどの果物、黄色は月やひまわりの花などを思い浮かべる人が多くいます。色の温度やイメージから、購入してほしい商品やサービスを連想してもらえる物を企画することもできます。


季節を考慮する


真夏にふわふわとしたものは見るだけでも暑苦しく、暖色系のものはうっとうしく感じますし、真冬に寒色系のつるつるした冷たく見えるものは手に取るのをためらいます。手に取ってもらうことが必須の販促品を考える時は、触感や色にも十分注意する必要があります。
しかしながら、例えば「真夏の激辛カレー」のように、あえて季節の逆を行くコンセプトは注目を集めます。何を目的で作るか配布するか、考慮をする必要がありますが、話題性という点では捨てがたい策と言えます。

嗅覚を活かした販促品

五感マーケティングを活かした販促品

嗅覚は思い出と結びつくことの多い感覚です。人の思い出には、匂いにまつわるものが多くあります。朝のお味噌汁の匂いや夕立の雨の匂い、海水浴での磯の香りなど、多くの人に共通の匂いの体験や記憶があります。


匂いで機能を紹介する


匂いは目には見えませんが、販促の場に、商品やサービスに見合った香りを漂わせるのも良いでしょう。
例えば、日用品売り場における洗剤や柔軟剤の香りです。洗剤や柔軟剤は、洗濯物を綺麗にして柔らかい肌触りを保つという機能の他に、良い香りをさせる、衣類を身につけた人、洗濯物を利用する人がリラックスでき、良い気持ちになるということも機能のひとつです。この機能を売り場の香りを通してイメージづけることによって販促に利用することができます。


良い香りで興味を持たせる


商品をイメージすることができる香りを選定して、香りを販促品として利用しましょう。
例として、果物が並んでいる売り場に果物の甘い香りがしていると、果物そのものが美味しそうに見えます。スイーツ売り場のバニラやチョコレートの香り、お茶屋さんの茶葉の香り、焼き鳥や鰻の蒲焼の匂いなども嗅覚を刺激して購買へつなげる効果があります。
デパートで化粧品売り場に立ち込めている化粧品の甘い匂いは、化粧品を買うという行為を、ただ物を買うという行為から、美しくなるためのステップとして付加価値を付け、より購買意欲が湧くように演出しています。


商品、サービスのイメージと匂い


店頭では、商品やサービス、パッケージデザインのイメージに合わせた香りを売り場に漂わせてみるのも良いでしょう。イメージに合わせたアロマオイルをブレンドして、アロマディフューザーで拡散させる方法もあります。
配布する物によっては、アロマを用いて販促品そのものから香り立たせることもできます。好ましい香りと思ってもらうことができれば、香りとともに商品やサービスも記憶に残りやすくなります。

味覚を活かした販促品

食品売り場では、試食販売が効果を上げる場合が多くあります。味覚に訴える販促について見てみます。


初めてのものに対する警戒


食べたことがないものを購入する場合、誰しも美味しいのか、口に合うのか不安だったり、失敗したくないと思ったりするものです。そのため、新製品や食べたことがないものに関しては慎重になる傾向があります。
実際に試食を行い販売することは、そのような警戒心をなくし購入を促すきっかけになります。試食として商品と一緒に試食をしてもらうこともあれば、特別に作ったものを配布する場合があります。
対面での試食は、多くのデパート、スーパーで行われています。販促品としての試食品は、キャンペーンの来場者やアンケートの回答者へ配布するなどイベントで配布を行うのも効果的です。


試食してもらうために必要なこと


試食してもらうためには、ただ単に声がけすればいいというわけではありません。試食品を手に取ることをハードルが高いと感じる人が多くいます。試食をすると買わなければいけないのではないかと思うので、心理的なハードルが高くなるのです。
このハードルを少しでも低くし、まずは手に取って食べてもらう必要があります。そのためには、商品のポップの書き方を工夫することが大切です。この商品の特徴が何なのかをしっかりと把握し、それを分かりやすいようにポップにします。試食を勧める販売員もその特徴を説明して試食を促すようにします。
手に取りやすい容器に入れてあることも大切です。簡単に手に取れて、購入するかどうか、少し引いて考える時間がありそうな雰囲気を演出できるとなお良いでしょう。


フィードバックしてもらう


試食をしてもらったら、商品の特徴や機能の説明をしてみましょう。商品を味わってどうだったか、フィードバックしてもらえると今後の販促や商品開発にも役立つだけでなく、気軽に話せる雰囲気づくり、試食しても買わなくて大丈夫そうというオープンな場にできると、それを周囲で見ている他のお客様も試食品を手に取りやすくなります。
味覚は個人差が大きく、まず手に取って食べてもらうということが重要です。もしも、試食後にネガティブな意見があった場合、例えば「苦味が気になる」という場合は「成分で苦味を感じる人もいる」という説明を付け加えることができれば機能を強調することもでき、販促に役立ちます。

まとめ

手に取った販促品が触感、嗅覚、味覚を刺激するものであれば、消費者、顧客の注意をより喚起することができます。これらの感覚は感情へ直接訴えかけるので、記憶が長期にとどまりやすく訴求力も強いのです。商品やサービスの認知がより進み、購買やサービスの利用へ進みます。

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