ポケットティッシュの歴史

2017年12月01日
ポケットティッシュの歴史


今や当たり前のように使われているポケットティッシュですが、どのようにして生まれたのか考えた事はないでしょうか。ティッシュペーパー自体の起源は1910年代に遡るとされており、当時は今利用されているのとは少し違った形で、使われていました。そこで、ポケットティッシュの歴史について紹介します。


目次

ティッシュペーパーが生まれた背景

ポケットティッシュの歴史

そもそも、ティッシュペーパーは、第一次世界大戦の最中、脱脂綿の代用品として作られ、利用されていたという過去があります。それだけでなく、当時に使われていたガスマスクに使用するフィルターとしても役立てられていました。第一次世界大戦が終戦となった1924年以降、ティッシュペーパーの在庫は大量に余っていたため、アメリカにあるキンバリー・クラーク社が、メイクを落とす消耗品として、クリネックスティシューを販売しました。そのため、アメリカではティッシュペーパーではなく、クリネックスという名称に馴染みがありました。


ティッシュペーパーであるクリネックスが開発されるまで、女性の多くは化粧を落とすために、タオルや布を使って洗い落としていたと言われています。しかしそれらでは、何度も洗って使わなければならないため手間がかかるほか、不衛生になりやすかったので、クリネックスは多くの女性たちから注目を浴び、歓迎されました。


日本で馴染みのある小さなポケットタイプのティッシュ、そして箱入りのティッシュに関しては海外ではなく、日本で生まれたという歴史があります。箱入りティッシュが実用されるようになったのは昭和の頃からで、そこから持ち運びしやすいように改良されたり、高級ティッシュにしたりと、日本独自の開発により、優れたものが誕生していきました。

ポケットティッシュが日本で使われはじめたのはいつ?

ポケットティッシュの歴史

日本にティッシュペーパーが上陸したのは1953年の事です。それから1963年になり、当時の山陽スコットがスコッティ・トイレットティシュー75mを発売し、アメリカから渡ってきたクリネックスに比べて少し安く出回りました。それから1年後の1964年には、日本で初めての箱入りティッシュが発売されます。


ポケットティッシュはティッシュが発売された翌年になって発明されたものです。
実際に日本中へ広まったきっかけとしては、当時の富士銀行が口座開設に伴う粗品としたという説があります。粗品として20万個ほど配布したとされており、古くからポケットティッシュがもらってもらいやすいものとして配布されていた証と言えるでしょう。

ポケットティッシュの広告

日本ではよく、広告を目的としてポケットティッシュが配られているのを目にするのではないでしょうか。実は、このように広告目的でティッシュが配られる文化は日本では当たり前のようなものですが、国外ではほとんどの地域において見られるものではありません。このような広告宣伝を目的とするティッシュが開発されたのは1968年の頃で、それから現在まで、長きにわたって愛用されています。


今現在、ティッシュの消費量は、日本はアメリカの3倍にまでのぼると言われています。日本よりも圧倒的に人口の多いアメリカに対して、消費量が3倍近くまである日本は、まさに世界でトップクラスのティッシュ大国とも考えられるでしょう。これほどまでにティッシュの消費量を高めているのは、何よりポケットティッシュの影響です。単に消耗品として使われるだけでなく、日本では広告目的で使用されるシチュエーションが非常に多く見られます。今では街角で配られていたり、粗品として渡されたりと、様々なところで目にしますし、手にする機会は限りなく多いです。


日本のティッシュは広告として使用されるだけでなく、独自の進化を遂げているのも特徴として挙げられます。既製品に比べて素材が柔らかかったり肌に優しかったりする高級系のティッシュであったり、香りがついていたり、あるいはデザインが施されていたりするなど、数え切れないほどの種類があります。自身にあったティッシュにこだわりを持ち、愛用する人も少なくないため、こういった多種多様なティッシュが生まれているのも、日本のティッシュの消費量がずば抜けている要因ではないでしょうか。

まとめ

今や日本で過ごしていて、ポケットティッシュを目にしない事はほとんどないでしょう。お店や街頭では無料で配っている事もあれば、販売している事もあります。多くの人の手に渡っていくもののため、広告目的で利用されているのもごく自然だと言えるでしょう。人の手に渡り、目にする機会が多ければ多いほど、広告効果を得られる可能性は高まります。


広告としてポケットティッシュを配る文化は日本以外にあまり見られないと言われますが、広告目的で多くの企業が使用しているからこそ、ティッシュの消費量を押し上げていく大きな理由となっているのでしょう。ティッシュの歴史や文化を知ると、ポケットティッシュに対してこれまでとは少し違った見方ができるのではないでしょうか。

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